「坪単価表示」は、一目で比較が出来、判りやすい為に住宅業界では利用されていますが、ほとんどのホームビルダーでの「坪単価表示」は建物本体価格のみとなっています。建物本体価格には、主に材料費、工事人件費、搬入費、棟上げの為の特殊工事車両代等が含まれています。(※各社により異なります)
しかし、実際に住む為には、解体工事や、電気、ガス、上下水道などの配管を敷地内に引き込む工事も必要ですし、地盤が弱い場所では地盤改良の工事も必要となります。これらは「付帯工事」と呼ばれ、坪単価表示に含まれていません。つまり、住む家を建てるには「建物本体価格」+「付帯工事費」が必要となります。
スーパーでお買い物をした場合、食料品一式○○円というレシートをもらったとしたら、何がいくらで、いくつ買ったのかわかりませんよね。また、それに納得しますか?注文住宅も同じ事です。「工事一式○○万円」などの曖昧な見積りで本当に納得してはいけないのです。
「坪単価○○万円」という価格表記は、法的あるいは住宅業界として定めた根拠は全く無く、各々のホームビルダーが定めた価格表示の基準で表記されているので一律ではありません。あくまで目安という事です。当社は紙数枚のお見積ではなく、各部材ひとつひとつの数量、単価を明示した「詳細見積」を提示しています。
建物本体価格の「坪単価表示」は各々のホームビルダーが決めた基準の土地形状を基に算出されます。しかし、実際には正方形の土地だけでなく、細長い長方形の土地形状や、敷延(しきえん)と呼ばれるくの字のような土地形状など様々です。長方形の土地やくの字の土地の場合は、建築面積は同じでも建物の外壁の長さは、正方形の土地よりも多くなります。従って使用する外壁の量や柱、梁等がその分多く必要になります。
使用する材料が多くなるのに坪単価で一律で表記されているのはおかしいですよね?
構造計算とは建物に地震や台風等の大きな外力が加わった際に、その力に対抗出来るように建物全体や各所の強度、バランス等を計算して建物が安全であるかを確認することです。
「略算法」では壁量バランスの検証がメインで、算定は2ページ程度の計算量です。一方「精算法」は壁量バランスをはじめ、柱、梁、土台等、全ての構造材を明確にし、ホールダウン金物の位置及び数量を計算します。また、ヤング係数(材料強度)に対する配慮や、剛性、変位(層間変形角)、偏心に対する検証を行い、各材料の重さを明確に算定して建物の重量を検証するなど、120ページ以上の計算量となります。
例えば、屋根材をとってみても「スレート系屋根材」と昔からある「瓦」では、「クルマ2台分」もの重量の違いがあります。このような場合、「精算法」でも「略算法」でも増えた重量に対する補強は行われます。
しかし、「精算法」の場合、その対処(補強)は単に「壁量」を増やすだけでなく、建物全体の重量、バランスも含めた検討をしますが、「略算法」の場合は重い屋根という区分で単純に床面積に壁量算定用の「係数」を掛けて壁量を増やすだけにすぎません。本当に安心、安全な注文住宅を建てるには「精算法」が不可欠であることがお解りいただけると思います。
精算法では壁量のバランスをとりながら、筋交いなどを考慮し「偏心力」や「層間変形角」等を考慮して、建物全体のバランスを考えます。
従って先程の例のような屋根材を「スレート系屋根材」から「瓦」にした場合、全く同じ間取りでも壁量で20%〜50%の増加となります。
これらを細かく算出する結果、本当に安心・安全な注文住宅ができるのです。
詳細見積と精算法は、無くてはならない要素だと言う事がお判りいただけましたでしょうか?
東京あきる野市の注文住宅【首都圏住宅コープ西東京モデルハウス】では、「品質・耐震性・快適性・価格」この4つの安心を作り出すために日々進化し努力しつづけることが生命線だと考えます。住まいは生き物です。時代とともに評価の基準が違ってきます。それに先駆け、新しい住まいのカタチをご提案するのも私どもの使命です。また、お客様とつくり手である私どもが強固な信頼関係を築くことは、「生涯のお付き合い」という観点からも極めて大切なことです。首都圏住宅コープ西東京モデルハウスでは、お客様にとって最良の住まいを提供できる体制づくりをすすめ、お客様と末永く良好なコミュニケーションが築かれていくことが、真の家づくりに通じると確信しています。